療育センターで自閉症スペクトラムの診断もおり、田中ビネー検査ではゆっくりの成長であることが判明した娘。
まずは、自閉症スペクトラムの理解と娘の成長を促すために当時本を読んだり調べたりしていました。
そんな中、ある1冊の本と出会うのです。
この本は、ネントレのジーナと同じく忠実に再現しようと思うとハードルは高いかなという印象でしたが、考え方や理念などは自宅でも取り入れやすくアレンジ次第では無理なくトレーニングできるかな?という印象でした。
自閉症の子が自分の意思を人に伝えるためにはどうすれば良いか?
そのためのスキルを1つ1つ学ぶのです。
前回書いた佐々木正美先生の理念もとても素晴らしいのですが、こちらは訓練して能力を引き上げていくイメージです。
両方の本を読み、実践してみて思うことは、ありのままを受け止めつつ、プラス訓練していく事も大切なのではないかと思うのです。
めぐはただ素直に自分の気持ちを表現している。
そこには、嘘がないのです。
娘を訓練をすることと、娘のありのままを受け止めること。
一見真逆のような考え方な気がするのですが、娘の成長を促していくことも必要であると思ったのです。
ただし、娘が嫌がったり無理して進めても意味がない。
自発的にやりたい、楽しい、わかるみたいなことがないと親子共々トレーニングは続かない。
特性関係なく、心が動かないと意味がないのです。
と、私の中の(本を読んで丸暗記した)理念は立派なのですが、実際当時は療育なんてしたことがないし、何より娘は自宅の家具で運動やトレーニングをしている自由人でした。
まずは、イスに座るところからスタートしなければ何も始まりません。
療育センターで見た、カードを使い部屋を探しに行ってカードと同じ絵があるドアまで移動するということを思いだした私は、カードを使って何かできないか考えました。
娘が興味があって、尚且つイスに座ってできそうな何かないか?
自分の意思も伝えたり役に立ちそうなこと…
思いつきました!
娘は数字やアルファベットやロゴが好きですぐ覚えるので、お手製のひらがなカードを作って覚えて発音させる事を思いついたのです。
早速100均へ行って、カード型の厚紙を購入。
マジックでお手製のひらがなカードを(めぐ父が)作成するのでした。
これが私たちの家庭療育のスタートだったのです。